白馬岳主稜 山行報告
久しぶりに白馬岳主稜を計画する。4月27日に白馬大雪渓で雪崩が発生し事故が起きているので下山ルートをどこにするか最後まで迷う。大雪渓以外で白馬尻に降りてくるには小蓮華尾根があるがルートが長い。 また栂池コースは更に長くなるし下山路が異なるので荷物を担いでの登山になるので体力的にしんどい。
他に杓子岳双子尾根もあるが取りあえず現地で判断することにする。
5月2日;
西宮北口を7:20に出発する。途中の渋滞は特に無かった。お昼過ぎに安曇野ICで降り昼食をする。白馬近くのスーパーで買出しをし猿倉荘まで急ぐ。猿倉荘近くで先月27日に雪崩に遭われたと思われる人達の捜索隊の人達にお会いする。手がかりは未だ無いようである。
白馬尻に向かう途中で石井スポーツの奥田さんにお会いする。お客さんを連れて白馬主稜を登ってこられたよう。様子を聞くと雪がグスグスで余りコンディションは良くないようである。
白馬尻に着くとデブリが近くまで迫っていた。我々は台地にテント代わりのツェルトを張る。
5月3日;
前夜は風はあったが降雪は無かった。ここ数日は降雪が無く気温も低いので雪崩の危険は少ないと判断し、ピストンの計画で必要な装備のみ持ちテント場を出発する事にする。
白馬岳主稜の取付きで昨日お会いした奥田さんにまたお会いする。今日もお客さんと白馬主稜を登られるとの事。ガイドの山本さんも同行されていた。
我々も追いかけていくが八峰の登りは急登で中々追いつかない。雪はそこそこ締まっていた。
6峰まで登ると全体のルートが見える。途中で奥田さん達の休まれていたので我々が先行する。稜線は風で飛ばされてルートが消えかかっている。スピードはがくんと落ちる。暫くすると奥田さん達に追いつかれ先行をお願いする。ラッセルをしながスピードが落ちないのはさすがに凄い。
核心の雪壁は2ピッチだ。奥田さん達は1ピッチ伸ばして右側にルートを取っていた。我々も同じルートを選ぶ。
O塚氏がリードし、N嬢が中間を登る。稜線に先行したO塚氏は寒い寒いと連発している。確かに頂上付近は風が強く寒い。早々にロープ類を片付けて下山にかかる。下山する頃にはガスも出てきて白馬山荘も見えない。
白馬山荘に到着し休ませてもらう。アイゼンで土間に入っても良いとの事。暖かいコーヒーを戴く。
白馬山荘からの下りもガスでルートが分かりにくい。途中にスキーを担いだ人達が登ってくる。
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