予定では比良山縦走で途中、ビバーグする計画でしたが天候悪化が予想されて急遽講習場所を室内と仁川に変更。その為、縦走をやめ講習をメインに実施。
午前中『神戸中央山の会』に会場をお借りし『ビバーグ』についての室内レクチャー。
何らかのアクシデントにより行程が計画通りに進まず、下山できなかったり目的地にたどり着かなかった時には、山中でビバーグする事になる。
その際にもっとも大切なのが状況判断である。「山中でツラい一夜を過ごすよりは、多少無理してでも下山したほうがいい」などと考えてしまうと、いたずらに体力を消耗するだけでなく、夜間の行動中に転滑落を引き起こすなどして、状況をいっそう悪化させることになる。そうならないように、リーダーは残りの行程と日没までの時間、それにメンバーの体力などをよく考え、「無理そうだ」と思ったら早めにビバークを決断しよう。
ビバークと決めたら、さっそく場所探しにとりかかる。辛い一夜になるかどうかは、場所選びにかかってくる。増水が懸念される沢沿い、転滑落や落石の危険がある斜面や崖のそばはNG。風雨をまともに受ける尾根状や山頂も避けたい。なるべく平坦な場所で、風雨が避けられる樹林帯や潅木帯のなかり岩陰などが見つかればベストだ。こうした場所選びも、日が暮れてしまうと困難になり、場合によっては危険な場所でのビバークを強いられることになってしまう。明るいうちに決断を下すのは、そのためでもある。
場所が決まったら、次にツエルトを張ろう。いうまでもなく、ツエルトは山登りの必携品である。かぶる、くるまる、下に敷く、タープ状にして使う、簡易テントにするなど、使い方はいろいろ。状況に応じて使い分けよう。そのための訓練である。
ビバークは
○ 病気や怪我、または疲労がひどく、移動できない場合
○ 日没を迎えてしまった場合で、夜間歩行による下山が危険な場合
○ 脱出できない危険箇所に入り込んでしまった場合
○ 悪天に捕まった場合
○ 道に迷い、何処に向かうべきか判断できない場合
○ 災害で道が無くなってしまった場合
このようになってしまった場合、動き回ることはかえって危険である。
問題が回避されるまで、または救助が来るまでビバークする必要がある。
ビバーグ以外に応急手当の方法なども講習。
午後は場所を移動して実際にツェルトにてビバーグ体験。雨も降ってきました。皆さん寝れるかな。
翌日も早朝から雨。予定を変更して前日のおさらいと1/3引き上げシステムを学ぶ。
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