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八ヶ岳・南北縦走(観音平・赤岳・縞枯山) 報告

 

【コースタイム】
11月22日(土曜日) 快晴
 観音平駐車場 05:15
 雲海展望台 05:55 06:00
 青年小屋 07:42
 権現小屋 09:10
 キレット小屋  10:30
 赤岳 12:30
 三叉峰 14:10
 硫黄岳 13:25
 オーレン小屋 16:23
   
11月23日(日曜日)快晴
 
 オーレン小屋 05:30
 夏沢峠 06:00
 東天狗 07:05
 中山峠 08:00
 中山 08:35
 高見石小屋 09:35_45
 麦草峠 10:45_11:00
 茶臼山展望台 12:02_15
 縞枯山 12:50
 雨池峠 13:10
 山頂駅 13:30 
 バス 15:05
 茅野駅−小淵沢 16:20−16:34
 観音平(タクシー) 16:55

 今回は冬山のトレーニングを兼ねた山行として企画。
 2日間で南北の八ヶ岳(約40Km)を踏破する、ライト&ファストを企画。
 その為に荷物は10kg以下、エスケープルートなども各自で調査し判断するものだ。

 西宮を前日夜出発し八ヶ岳の出発点(観音平)に向かう。 5時15分;まだ暗いうちに出発。当初は歩き易い道。
権現岳へは急な登り。途中でメンバーの一人が足をつり別行動となる。

権現岳からの長い梯子の下り。地獄まで続くのかと思うくらい長かった。
しかも所々に雪が残っている。そして梯子だけでなくクサリ場もある。

 赤岳への登りは長いガレ場があり神経を使う。ヘルメットが必要であった。
 12時半;八ヶ岳の盟主赤岳に到着。頂上は天気が良いが寒い。先を急ぐ。

 赤岳に着いたのでほっとしたのもつかの間。所々雪が凍っており歩き難い。アイゼンは持ってきたが装着していないので慎重に歩く。

 横岳の通過は更に慎重に。無かったと思っていた雪が残いる。

 硫黄岳に着いてホッとする。しかしオーレンまではまだ長い。とにかく暗くなる前には着きたかった。

オーレン小屋のテント場はこ綺麗。水は川の水を利用

 

 11月23日、5時半にオーレン小屋を出発。今日も天気が良さそうだ。日の出が綺麗。

 今日は北アルプスロープウェイからの最終バス(15:05)に乗り観音平まで戻らなければならない。今日も急がなくては・・・

 東天狗では黒百合平から登ってくる多くの登山者と出会う。昨日はほとんど人と会わなかったのに大きな差だ。皆アイゼンをつけて登ってきている。高見石小屋まで一気に歩く
6時20分到着、しばらく休憩する。

丸山経由で麦草峠(11:00到着)。麦草ヒュッテは臨時休業であった。

麦草峠から茶臼山(12:00)。5分ほどで展望台に到着。展望は良い。

北八ヶ岳はなだらかな山が多い。しかし日陰は雪が残っており下りは慎重に降りないと滑りそうである。縞枯山からの下りもそうだ。多くの登山者が通ったせいか凍っているところが所々ありスピードが落ちる。

 13時28分、やっとロープウェイ山頂駅に到着。
 13時40分発のロープウェイに乗る。7分ほどで山麓駅に着くがバスは1時間後まで無い。

 

   
11/22(土)
 まだ暗い中をヘッドランプを点けてスタート。空には満点の星。6時頃から徐々に明るくなる。右手に富士山。雪を被って美しい。
青年小屋を過ぎ、権現岳へ続く道の途中から積雪が見られるようになる。赤岳鉱泉ブログでは、赤岳周辺の登山道の積雪情報しか書かれてなく、勝手にその辺しか雪はないと思い込んでいたので、早々とでてきた雪に、この先が不安になる。早速、氷で滑って岩で肘を打つ。
権現岳に近づくに連れて、岩稜帯となってきて、鎖場もでてきた。積雪も徐々に増えてきており、下りがこわい。ゲンジー梯子の段数を数えながら降りると、岩と雪の下降路。へっぴり腰で進んでいく。キレット小屋の陽だまりで休憩。稜線でも風はなく、日陰は寒いけど、日なたは暑いくらい。最高のお天気!
赤岳への登りはがれていて、しんどい。「10歩歩いて休憩」を繰り返しながら、ノロノロ進む。頂上は私達だけ。通常なら、足の踏み場もないくらい人だかりがあるはず。贅沢・・・だけど寒かったので、写真を撮って早々に出発。ここまで会ったのは2人だけ。
3連休なのに・・・。夏山と冬山の端境期。中途半端な時期であったことが、ガラ空きの八ヶ岳という、ある意味貴重な現象に出会えたのかも・・・
横岳までの下りはさらに積雪が多く、ダブルストックでも心もとない。設置してある鎖は重たいけど、とても有効でありがたかった。連続する鎖場や梯子を緊張感満載で通過していく。もし、雪山として来ていたら、絶対アイゼンを付けて通ってるだろうなあというような箇所を何とかアイゼンなしでやり過ごして行き、硫黄岳への登り道に着いたころには気持ちも体力もヘトヘトだった。ここまでの行程では、コースタイムより早く歩けていたため時間の貯金ができていたが、この横岳通過で貯金を使い果たしたうえ、借金までしてしまう。
硫黄岳にはこれまで何度か登ったことがあるが、いつも強風の中を必死で歩いていた。いつか穏やかな硫黄岳を歩いてみたいと思っていたが、それが今回実現した。
硫黄岳を過ぎると後は今夜の宿泊地であるオーレン小屋への道を一気に下るだけ。どうにか暗くなる前に小屋に到着できた。
さあテントを張って、早く休みたい・・・と準備を始めようとしたところへ、黒い動物が現れる。熊??私達にお尻を向けて、草を食べている模様。そ〜っと、しかし素早く荷物を片付け、冬季小屋へ逃げ込む。後から考えてみると、黒い動物は熊ではなくカモシカだったかもしれないが、オーレン小屋の冬季小屋はとても快適だった。
今夜の食事は軽量化の為、かつてない貧しさ。でも、空腹は最高の調味料で、α米も我慢できた。夜はもちろん爆睡。
11/23(日)
 この日も満点の星。そしてさほど寒くない。予定より30分早く出発。ひたすら雪道。
箕冠山にあった看板に「オーレン小屋の冬季小屋は閉鎖」との注意書きあり。開いてたけど・・・? 根石岳を登る途中で朝日を見る。昨日よりもやっているけど、今日も最高の天気!昨日の疲れがどれだけ響いてくるだろう?と心配してたけど、すごく快調!
根石岳、東天狗を気持ちよく登る。東天狗に登ったところで、北側から多くの登山者が登ってくるのが見えるようになる。アイゼンを装着している人も結構いる。八ヶ岳レベルだと雪山とは全く呼べないだろうけど、関西レベルだとそこそこの雪山くらいの積雪。雪を満喫。登ったり下ったりを繰り返し徐々にゴールに近づく。茶臼山の展望台から駐車場が見える。縞枯山までは一般のハイカー風情の人も登ってきている。下山道が踏み固められすぎて、怖すぎ。ロープウェイ山頂駅に到着して、来た道を振り返る。あんなに遠い所からよく歩いたなあ。。。と感慨深い。もっとつらいかと思ったけど、とても楽しかった。

 

権現岳からの下り(長い梯子)
権現からの振り返り
これから目指す赤岳
遠くアルプスは白くなっている
硫黄岳から見た南八ヶ岳
茶臼山展望台からの八ヶ岳
山頂駅から通ってきた八ヶ岳の遠望
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