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北アルプス・明神岳東稜(らくだのコルから下山) (4月30日〜5月1日) 

【コースタイム】
 4月30日(土)
   4:40  あかんだな駐車場
   5:25  上高地
   6:20  明神館  6:30
 10:10  ひょうたん池 
 14:25  ラクダのコル

 5月1日(日)
  7 :00 テント場
 13:00 ひょうたん池
 15:45 明神館
 17:00 上高地 



明神館から見た明神岳
4月30日(土)

 1昨年に明神南西尾根縦走し、昨年 9月に明神東稜を予定していたが雨の為に断念。今回 春山としてチャレンジした。
 当初は29日から出発予定を天候悪化が予想されたので1日遅らせて30日からスタート。

 始発のバスに乗る予定だったが、4人だったためタクシーを利用。 中の湯のゲートで4時50分過ぎまのゲートが開く時間まで待つ。運転手さんからいろいろガイドを受けながら5時10分に上高地に到着。荷物を整理して5:25上高地を出発。快晴。山がきれいに見えている。
登山指導センターに計画書を提出、午後からの天候が崩れる予報なので問合せると『心配ない。絶好の登山日和』との事。
 上高地で準備を整え、さあ出発。
朝早いためかまだ人も少なく、予定より早めに明神に到着。トイレをすませ6:30明神出発。

明神館から明神橋を渡り右にしばらく歩くと、登山道に入る。信州大学の養魚場研究所の横を通り山道に!
踏み跡は明瞭で、テープもたくさんついている。
 下宮谷川に行き当たったら右岸に沿って歩き、しばらくすると左岸に渡って枝沢に入る。左岸に渡る箇所は両岸にペンキ印がある。この辺は雪は全くない。石にペンキマークがついており、それに従って歩いていく。道は上部に行くほど浮石が多くなり悪くなっていった。
急騰を登りながら対岸への横断地点に注意しながら登る。

長七のコルへの登りの少し手前から雪が出てきた。トラバース気味に登って行くところがあって不安だったのでここでアイゼンを付けさせてもらった。
長七のコルで休憩とハーネス類を装着。ひょうたん池は見えなかった。
これから第一階段に向かう。少しガスが出始めた。午後から下り坂の予報だ。急がなければ!

 
下宮川谷沿いに登る

 
上宮川谷をトラバース

第一階段<1ピッチ目>
先頭のL(リーダー)がフリーで登って上からロープを出してくれ、私達はプルージックで登った。

<2ピッチ目>
O氏がリード。下部が核心でそこを抜けると草付きの階段状。O氏は核心をすんなり抜けていく。次にK氏。待っている間もガスがどんどん濃くなっていく。本来ならパーティごとの登攀予定だったが時間短縮のためにこの先もプルージックで登ることになった。
壁には雪はほとんど着いておらずアイゼンは必要ないように思われたが、草付きには腐った雪が残っておりアイゼンがないと滑りそうだった。2ピッチ目の終了は2個の残置ハーケンでとった。

<3ピッチ目>
Lリード。私が最終。待っている間に雪が降り始めた。1人だったので何となく寂しく不安になる。
このピッチは壁ではなく、灌木帯の急な道。時間に追われるように登り、終了点に着いた時には息切れがひどかった。

 ここからはロープをしまい、稜線歩き。天気はますます悪化している。
途中からルートファインディングに迷う。踏み跡・・・かな?というのがあるが、自信がない。
しばしウロウロするがやはりそこが一番可能性が高そう・・・ということでLが偵察に。
結果は・・・やはりそこだった。
雪庇と滑落に気を付けながら、稜線を歩いていく。再びはっきりトレースがついているところに出た。
しばらく歩き、快適なテント場があったのでそこを今夜の宿とする。2テンと4テンではスペースが狭かったので広げる。その間にもどんどん風雪が強まる。
トイレに行くのも必死。突風による滑落のリスクが十分あったので、恥とかは下界に置いといて、軽〜く見守ってもらいつつ行う。
ビールで労をねぎらいあう。夕食は軽量化のためあっという間に終わった。ガス缶の持参も1個だったので、節約の鬼と化しケチケチ使った。
早々に寝たが、一晩中風が唸り続けて眠りは浅かった。


第1階段1ピッチ上から見た風景

5月1日(日)
 
 朝から風が強い。積雪はそれ程でもない。予報では天候は回復するが稜線は風が強いとのこと。外に出ると視界が悪い。
 風は変わらず。雪も変わらず。すっかりトレースは消えていた。
テン周囲を囲っていた風除けのブロックも風の威力に負けて、テントにのしかかるように崩れてきている。そのせいでテント内がとても狭い。

出発時間を遅らせ、今日の行動について思案する。Lは何度も天気予報とにらめっこしている。
そのうちに先行していた2人組のパーティが戻ってきた。彼らは初見のため、この突風とホワイトアウトのなかを先に進むのは無理だと判断したとのこと。
私達も初見なのは同じ。再度検討した結果、私達も引き返すことにした。強風の中、人も物も飛ばされないように気を付けながら撤収する。
昨日のトレースは見事に消えていた。おまけに視界が悪すぎて行き先が見えない。自分の現在地を把握するのが困難な状況の中、昨日来た道を思い出しながら慎重に降りていく。しかし、昨日迷った地点で再び行く先が分からなくなった。GPSを出して昨日の軌跡と現在地を照らし合わせたところ、大分西寄りに来てしまっているということが判明。もっと東寄りに戻らないとダメとのこと。
なんとか軌道修正したあと岩場が現れたため、そこから先は懸垂を4ピッチ繰り返し、ひょうたん池の上部まで帰り着いた。
途中の3ピッチ目の懸垂支点(第一階段の2ピッチ目の終了支点の古いハーケン)がO氏+荷物=約100Kgの重みに耐えかねてユラユラしていたのがとても恐ろしかった。
ひょうたん池から先の浮石ゴロゴロの道は疲れた足に応えた。

悪天のせいで山では多くの遭難者が出ていた。無事に帰れてよかった。
あまりにもハードな山行だったせいか下山後に体重を測ったら激減していたが、喜びは短期間で終わった。


ガスの中を懸垂下降


ホワイトアウトの中、下山

10時過ぎに少しガスが晴れてきた
 
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