HOME  活動予定 山行報告 山行案内 教室・講習会
登山の基礎知識 色々
入会のご案内
御在所・前尾根 (6月1日) 

【メンバー】(4名)
 CL;Nさん、Oさん、Kさん、Kさん 

【コースタイム】
 5月31日(火)
 22:30 今津駅から名神西宮IC、
   1:00駐車場着

 6月1日(水)
   6:00 駐車場
   6:30 藤内小屋
   6:50 分岐
   7:30 前尾根P7取付き 
 10:30 P4取付き

 11:30 やぐら(P2)基部
 12:30 やぐら登攀終了
 14:00 藤内小屋
 15:00 駐車場

※帰りはグリーンホテルの日帰り入浴(670円)で汗を流す。
  



P4終了点から見たP3、P2
6月1日(水)

 昨年7月以来の久しぶりの御在所。
 前日に御在所の駐車場に到着。早めに仮眠。翌朝は6時にスタート。

 20分程で日向小屋、40分ほどで藤内小屋に到着。藤内小屋で少し休憩した後ウサギの耳を経由して藤内壁出合。

藤内出合からはクライマー以外は立ち入り禁止。沢を少し登ると前尾根の末端に到着する。
P7取付きで準備をして登攀開始。今日は寒い。我々以外他のクライマーは居なく静かであった。

 【 1ピッチ目 】 P7ノーマルルート下部  X
 P7末端壁正面に走る2本並んだクラックのうち左側の幅の広い方のクラックから取付く。 クラックの上は右側からカンテを回り込むようにスラブを登り、最後は木の間を通り抜けた後、小垂壁を登ると終了点となる。 クラックは、適度にスタンスがあり、クラックの中に足も入る。クラックの途中にハーケンがあるが、安全のため一段上がったところで0.75のカムを使用した。

 【 2ピッチ目 】 P7ノーマルルート上部  X
 バンドからみるとフェースにボルトが2、3本上に向かって続いているので、フェースのカンテ状のところを登ることにした。 出だしのスタンスが細いので立ち込に苦労する。左側のフェースに回りこむように登るがホールドが細いのでA0で登った。 フェースを登った後は傾斜の落ちたスラブが続き、最後の方はP7の巻き道に出る。コンテでP6の取付きまで歩く。

 【 3ピッチ目 】 P6リッジルート  W
 名前はリッジルートとなっているが、正面のカンテの左側のフェースを奥の凹角に沿って登り、スラブをフリクションを利かせながら登った後、再び凹角を登って上の段に出るルートである。上段まで行けるがロープの流れも悪くなるのでここで一旦切る

 【 4ピッチ目 】
 乗り越しのホールドが分かれば比較的簡単に登れる。

 【 5ピッチ目 】 歩き
 ロープを巻いてP5の取り付まで
歩く。


藤内谷に入る

 【 6ピッチ目 】 P5ノーマルルート  V
 傾斜があまりなく、クラックが発達しているのでどこでも登れそうであったが、先が長いので、簡単なノーマルルートを登った。但し中間支点は無い。

 【7ピッチ目 】 P4北谷側トラバースルート U〜V
 トラバースはU〜V級程度の簡単な岩場で、ランニングビレイなしで渡った。 終了支点はしっかりしたハンガーボルトが2本ある。

 【 8ピッチ目 】 P4凹角ルート(下部)  V
 ルートはやや右側に取った。ルートはかなり自由に取れる。途中の支点できったが上部まで抜けられる。

 【 9ピッチ目 】 P4凹角ルート上部と下り  V
 上部まで抜けると気温も低く風が強かった。余り風が強いので流れは悪くなるが下まで降りる。

 【 10ピッチ目 】 P3Aスラブ(下部)  V
 やさしいスラブの登りである。 傾斜の緩いスラブを直線的に登った。

 【 11ピッチ目 】 P3Bスラブ(チムニールート) W
 後半のハイライトのルートである。
 ルートは3ルートあるが登りやすそうな左側のチムニールートを登ることにした。
 取り付くと適度にスタンスがあり、慎重に登る。

 【 12ピッチ目 】 P3Cスラブ(上部)  V
 簡単なスラブを右側から岩塔の基部まで登った。
 そのまま岩塔を右側から卷き、そこから数mクライムダウンした。

 【 13ピッチ目 】 歩き
 P3のピーク(岩塔の陰)から僅かの下りでヤグラのコルに出る。

 【 14ピッチ目 】 P2 やぐら  W
上部の頭がつかえるマントルが微妙であるが、取付き直ぐも微妙

 【 下降 】
 懸垂下降でやぐらの基部まで降り、そこからやぐら尾根を通り登山道に出る。後は国見峠経由裏登山道を下る。

【感想】
 ここはアルプスの稜線上ですか?と錯覚するような強風・・・いや暴風と呼んでも差し支えないくらいの風の中、時に耐風姿勢をとりながらのクライミングだった。寒くて寒くて震えながらのビレイ・・・季節がここだけ違うかのようだった。
今回で5回目の前尾根。以前ほど緊張せずに楽しんで登れたと思う。
 P3:Aスラブの終了点のハンガーボルトが抜けたのには驚いた。ピカピカの支点でも、そういうことがあるんだということを知った。ピカピカしてると、何となく新しい→丈夫という勝手な信頼感を持ってしまっていた。確認、確認が大切と思った。
 やぐらまで貸し切りだった。寒くなければ最高の山行だったが、過ぎてしまえばこれもまたいい思い出となった。 (M・N)
P3 Bスラブ終了点付近


やぐら(P2)の核心部を越えて(終了点より撮影)

やぐらP2の登攀
帰り藤内小屋、14時でこの気温、稜線は更に寒かった

HOME 活動予定 山行記録 山行案内 登山の基礎知識 色々 Profile Link