4/19(日)
今日の天気は良くない。午後から下り坂らしい。でも、5時くらいの空はそんなに雲がなく、青空の部分が多かった。昨日のトレースを辿って、赤岳鉱泉から1時間ほどで取り付きに到着。1月に取り付きまで行ったときには、ラッセルだったため中山乗越から取り付きまでだけでそれ以上の時間が掛かっていたような。。。
樹林帯を抜ける前に装備を着ける。風は昨日ほどではない。寒さも同様。
1ピッチ目(下部岩壁):ネットを見ていると「右に下がって左上」と書いている報告があったけど、右に下るのが怖そうだったし、正面にピカピカのペツルがあったので、それを使いたかった。でもそのまま真っ直ぐ登るのは怖かったので、ペツルに支点を取った後A0して右に移ってそこから左上した。
その移動さえ終われば、後は大丈夫。支点もそこここにあるし、しっかり持ったり立ったりできる箇所がいっぱいあった。私的には不動岩の方が怖かったように思った。もちろん、昨日練習させてもらったおかげも大きいのは言うまでもありません。
2ピッチ目:左の草付きを登る。1ピン目までのトラバースが、脆い岩のせいでとてもいやらしかった。2ピン目までその脆くていやらしい岩が続き、その上からは草付きの雪の斜面だった。ここもなんだかいやらしく、支点もなかったので、私は全てのピッチの中でここが一番怖かったように思う。
3〜6ピッチ目:雪稜。スタカットで進む。空模様が怪しくなって、小雪がちらつき始め、それが徐々にみぞれや雨に変わってきた。こういうところで時間を短縮しないと!と思ってガシガシ歩いていたけど、段々息が上がってきた。
7ピッチ目(上部岩壁):一番の核心と言われている所。良く見ると、先達のアイゼン跡が残されており、そこにアイゼンを置いていけば何となく進んで行けた。持てる所もあった。情報収集の段階であまりにも怖がりすぎた挙句、怖さのピークを越えてしまったのか、本番は割かし落ち着いて行けた。あっ、もちろんフォローだからこそですけどね!
8〜9ピッチ目:ルート図では30mと書いてあったピッチを、立派なビレイ支点があったので途中で切ってしまい、2ピッチになってしまった。その支点を過ぎた所にもビレイ支点があったのでもう少し進めば良かった。貴重な時間を無駄にしてしまった。この頃にはみぞれ?雨?が強くなり、ガスもでてきていた。
10ピッチ目:最後の岩場へ向かって登る。岩場の基部にビレイ支点あり。多分ハングを越える人用のかな?私は左の草付きを越える。「岩稜上でビレー」と書いてあったけど、支点が見当たらない。頼りなさげな岩でしようかと思ったけど、これまで立派な支点があったのだからどこかにあるはずと探してみたら、覗き込んだところにあった。ロープは目一杯伸びていたような感じ。流れが悪かったのか上げるのにとても力がいった。風のせいで声も聞こえにくく、コミュニケーションが取りづらかった。こういう時、無線があると便利だなあと思った。
11ピッチ目:バンドをトラバースして稜線へ。雪でバンドが分かりづらかったし、支点もなくて怖かった。特に雪の斜面のトラバースは滑落したらどうしようと不安だったが、アイゼンがよく効いてくれた。2ピッチ目と並ぶ嫌なピッチだった。ここは最終地点にビレイ支点がなかったので、自分で支点を作る必要があった。
取り付きまでのトレースを見た感じでは、新しい踏み跡が見られなかったので先行パーティはいなさそうと思っていたが、やはり誰もいなくてスムーズに進めた。予報より早くにお天気が悪くなってきたので、待ち時間がなかったのは本当に良かった。また、急かされたり、変なプレッシャーを感じることがなかったのも、私的には良かった。
ルートを通して岩場にはたくさんの支点があった。しかも古いハーケンのみではなく、ピカピカのペツルもたくさん。おかげで安心だったし、支点を辿って行けばルートも分かりやすかった。
帰ってきた赤岳鉱泉のテン場には、私達のも含め2〜3張のみ。繁忙期にしか来たことがなかったので、それからすると考えられない光景だ。小屋の大部屋も見えるところは全室が物置になっていた。静かな赤岳鉱泉でゆっくりのんびりしたかったけど、帰らないといけないのがとても残念だった。
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