第一階段<1ピッチ目>
先頭のL(リーダー)がフリーで登って上からロープを出してくれ、私達はプルージックで登った。
<2ピッチ目>
O氏がリード。下部が核心でそこを抜けると草付きの階段状。O氏は核心をすんなり抜けていく。次にK氏。待っている間もガスがどんどん濃くなっていく。本来ならパーティごとの登攀予定だったが時間短縮のためにこの先もプルージックで登ることになった。
壁には雪はほとんど着いておらずアイゼンは必要ないように思われたが、草付きには腐った雪が残っておりアイゼンがないと滑りそうだった。2ピッチ目の終了は2個の残置ハーケンでとった。
<3ピッチ目>
Lリード。私が最終。待っている間に雪が降り始めた。1人だったので何となく寂しく不安になる。
このピッチは壁ではなく、灌木帯の急な道。時間に追われるように登り、終了点に着いた時には息切れがひどかった。
ここからはロープをしまい、稜線歩き。天気はますます悪化している。
途中からルートファインディングに迷う。踏み跡・・・かな?というのがあるが、自信がない。
しばしウロウロするがやはりそこが一番可能性が高そう・・・ということでLが偵察に。
結果は・・・やはりそこだった。
雪庇と滑落に気を付けながら、稜線を歩いていく。再びはっきりトレースがついているところに出た。
しばらく歩き、快適なテント場があったのでそこを今夜の宿とする。2テンと4テンではスペースが狭かったので広げる。その間にもどんどん風雪が強まる。
トイレに行くのも必死。突風による滑落のリスクが十分あったので、恥とかは下界に置いといて、軽〜く見守ってもらいつつ行う。
ビールで労をねぎらいあう。夕食は軽量化のためあっという間に終わった。ガス缶の持参も1個だったので、節約の鬼と化しケチケチ使った。
早々に寝たが、一晩中風が唸り続けて眠りは浅かった。
|