【 6ピッチ目
】 P5ノーマルルート V
傾斜があまりなく、クラックが発達しているのでどこでも登れそうであったが、先が長いので、簡単なノーマルルートを登った。但し中間支点は無い。
【7ピッチ目 】 P4北谷側トラバースルート U〜V
トラバースはU〜V級程度の簡単な岩場で、ランニングビレイなしで渡った。 終了支点はしっかりしたハンガーボルトが2本ある。
【 8ピッチ目 】 P4凹角ルート(下部) V
ルートはやや右側に取った。ルートはかなり自由に取れる。途中の支点できったが上部まで抜けられる。
【 9ピッチ目 】 P4凹角ルート上部と下り V
上部まで抜けると気温も低く風が強かった。余り風が強いので流れは悪くなるが下まで降りる。
【 10ピッチ目 】 P3Aスラブ(下部) V
やさしいスラブの登りである。 傾斜の緩いスラブを直線的に登った。
【 11ピッチ目 】 P3Bスラブ(チムニールート) W
後半のハイライトのルートである。
ルートは3ルートあるが登りやすそうな左側のチムニールートを登ることにした。
取り付くと適度にスタンスがあり、慎重に登る。
【 12ピッチ目 】 P3Cスラブ(上部) V
簡単なスラブを右側から岩塔の基部まで登った。
そのまま岩塔を右側から卷き、そこから数mクライムダウンした。
【 13ピッチ目 】 歩き
P3のピーク(岩塔の陰)から僅かの下りでヤグラのコルに出る。
【 14ピッチ目 】 P2 やぐら W
上部の頭がつかえるマントルが微妙であるが、取付き直ぐも微妙
【 下降 】
懸垂下降でやぐらの基部まで降り、そこからやぐら尾根を通り登山道に出る。後は国見峠経由裏登山道を下る。
【感想】
ここはアルプスの稜線上ですか?と錯覚するような強風・・・いや暴風と呼んでも差し支えないくらいの風の中、時に耐風姿勢をとりながらのクライミングだった。寒くて寒くて震えながらのビレイ・・・季節がここだけ違うかのようだった。
今回で5回目の前尾根。以前ほど緊張せずに楽しんで登れたと思う。
P3:Aスラブの終了点のハンガーボルトが抜けたのには驚いた。ピカピカの支点でも、そういうことがあるんだということを知った。ピカピカしてると、何となく新しい→丈夫という勝手な信頼感を持ってしまっていた。確認、確認が大切と思った。
やぐらまで貸し切りだった。寒くなければ最高の山行だったが、過ぎてしまえばこれもまたいい思い出となった。 (M・N) |