|  北岳・バットレス 登攀報
                          告  | 
                    
                    
                       
                       | 
                        | 
                    
                    
                      
                        
                          
                            
                              | 参加者; | 
                              S々木(ヤ)、K野、T林、Y本、S藤、K脇 | 
                             
                            
                              | コースタイム; | 
                              広河原山荘(5:20)〜(6:45)二俣
                                  (6:45)〜(8:10)下部取付(8:40)〜(10:15)四尾根取付き(10:50)〜 | 
                             
                            
                               
                               | 
                              (11:50)第一のコル、(12:05)小雨が降り始
                                  まり、下山決定。 | 
                             
                            
                               
                               | 
                              (17:15)縦走路(C沢出合)〜(17:35)二
                                  俣〜(19:10)広河原 | 
                             
                          
                         
                       | 
                    
                    
                      | 
                        
                       | 
                      10月1日21時JR八王子集合、広河原へは自家用車では直接は入れず奈
                          良田経由それも時間制限付きでしか入山出来ない為、一路奈良田に向かう。奈良田の駐車場で仮眠。 
                          4:00 ゲートが開きスタート。途中工事で20分程待たされたが5時には広河原に着く。まだ暗いが早々に出発。橋を渡り広河原山荘でト
                          イレ休憩。北岳を目指す登山者も何人かいる。
                          今日のポイントは下部取付きに如何に早く着くかだ。尾根を少し登ると白根御池小屋との分岐に着く。 
                        前回は白根御池小屋方面に行き時間がかかった為、今回は大樺沢方面に行
                            く。もう周りは明るくなる。樹林帯を抜けると北岳が見える。周りは紅葉し空は青空。写真を撮る登山者が多くいる。写真も早々にペース
                            を上げる。6時45分 二俣に着く。2時間30分のコースを1時間25分で着けた。いいペースだ。ここにはバイオトイレが有る。使っ
                            た人の話では非常にきれいとの事。 
                             バットレス沢は二俣から2つ目の沢で大岩が目印だ。30分程でバットレス沢との分岐。 
                            C沢との間の尾根を登る。40分ほどでbガリーの大滝下部に着く。一番乗りである。 
                       | 
                    
                    
                      ハーネスを着け身支度を整
                          え、S々木・Y本パーティーからスタートする。8時40分、続いて我々がスタートする。1ピッチ目は奥に入った茶色いクラックから登る。
                          フェースを直上し小テラスで確保。確保点にS々木パーティがいるのでその右の支点でビレイを取る。2ピッチ目はS藤さんがリード。フェー
                          スを直上後、左へ廻りこみロープいっぱいで終了点のテラスに着く。靴を履き替え四尾根取付きに向かう。 
                          ルートは左側の草付き帯を上り更に左のルンゼを登ると横断バンドに出る。横断バンドの踏み跡に沿って進むと右に第2尾根へのルートがある
                          が直進(左下)するとCガリーに出る。Cガリーには対岸にペンキで印がある。Cガリーをペンキに従い50mほど上り左に回りこむと残地の
                          シュリンゲがある10mほどのフェースに出る。ここを上り左から回り込み少し進むと四尾根の取付き、大テラスに着く(10:15)。富士
                          山が正面に見える。予定(11:00)より早く着いたので少し皆にも余裕が出てきた様子。 
                          1ピッチ目は正面のクラックを登る。このクラックが支点も遠くいやらしい。クラックを抜けるとハイマツ混じりのフェースを登る。 
                          2ピッチ目はS藤さんがリードする。左右どちらでもルートが取れるとの事であるが、前回は左ルートであったが今回S藤さんは右ルートを
                          リード。右へ少しトラバース気味に上がりフェースを登ると三角形の垂壁の右のテラスの着く。 | 
                    
                    
                        | 
                      3ピッチ目は白い岩のフェースを登る。第1のコルは山本君がビレーをして
                          いるので手前の小テラスでピッチを切る。ガスが上がってきて天候が不安になる。 
                          4ピッチ目、再度S藤さんのリード。4ピッチ目をS藤さんのリード中にK野パーティーのK林さんが登ってきて第1コルでビレイをする。丁
                          度12時前。トランシーバーの交信時間であるが見えているためらや無くてもいいと話していたところ12時5分に小雨が振出した。明日の天
                          気は降水確率70%。今日だけはもってくれると思っていたが思う以上に早く崩れてきた。先頭のS々木パーティーと交信をK林さんにしても
                          らう。 
                          S々木パーティーは核心の5ピッチ目を過ぎてマッチ箱からの懸垂の準備中との事。マッチ箱から懸垂をしたら後へは戻れない。状況から判断
                          してこの程度の雨であれば注意すれば登れなくないが、支点が遠く滑ると大変なことになる可能性があり皆には悪いが下山を決意し、S々木、
                          K野リーダーに相談する。 
                          結果、下山と決定し我々は第1のコル、S々木、Y本、S藤はマッチ箱から懸垂で下る事になる。後続パーティーがいたので12時半ごろから
                          懸垂下降を始める。 
                          登った3ピッチを懸垂し大テラスに、またCガリーへ降りる手前のフェースで再度ロープを出し懸垂。Cガリーを経てBガリーの大滝を懸垂し
                          C沢と縦走路との合流点に着いたのは17時15分であった。登るよりも時間がかかったかもしれない。二俣を経て広河原には19時10分。
                          へとへとである。20時のゲートを開くのを待ち一路奈良田へ。長い1日、17時間の行動であった。 | 
                    
                    
                        | 
                      【感想】 
                         2年ぶりのバットレス、前回は初めてであったが今回は2回目とあって気
                            持ちは大きく違う。今回小雨の撤退した行動には色々意見が有るかもしれないが、少なくとも良い(?)経験になったと思う。只登るだけ
                            でなく色々な経験をする事でレベルアップが出来ると思う。そうゆう意味では良い経験になったと思う。 
                        (大テラスでのS々木パーティ) 
                       |