山行報告 北アルプス・白馬主稜(2008年4月27日~28日) |
当初、25日(金)夜スタートとしていましたが26日の午後が雨(降雪)の可能性が高い為、1日順延し26日夜急行『きたぐに』で出発。
列車はそれ程混んでいなくボックス席を2人でゆったり使う。
糸魚川着5:28、40分程の待合わせで大糸線南小谷行きに乗り更に乗り換え白馬駅に7:47着。少し前なら直通の電車があったのに益々登山者に山行が不便になる。
JR.白馬駅から白馬へ行くには通常なら猿倉まで車が入れるが今年は28日から開通との事で二又までしか入れず、今回はここからスタートとなる。
二又から猿倉までは1時間半ほど。延々と除雪された県道を歩く。
9:45 猿倉着。ここでスパッツなど装備を付ける。昨日白馬主稜を登攀してきたパーティに会い様子を聞く。昨日はトレースは有った様だが風が強く雪も降った様だ。また今日はまだ他のパーティは入っていない様との事。
猿倉から白馬尻まではトレースが付いているが途中で小日向のコルへのルートもあり迷い込まないように注意が必要。我々もトレースのまま進んでロスをしてしまった。
1時間程で白馬尻に到着。陽も高くなり暑くなる。目指す8峰が高く聳える。
白馬尻でテントを設営しているパーティもいたが、前方に8峰を登っているパーティがおり我々も追いかけて登る。
8峰は結構な急登だ。喘ぎながら登るが寝不足からくる疲れでピッチが上がらない。
8峰手前の風の防げるところで先行パーティがテント設営。我々もここでテントを設営することにする。(14:15)
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4月28日;前夜からの風雪で当初4:30スタートの予定であったが明るくなるのを待つ。
6時過ぎにスタート。
昨夜の風雪で一部トレースが欠き切れている。ラッセルをしながらの登りはしんどい。
6峰からは白馬主稜の全体が見えるはずであるがガスっていて頂上は見えない。
先行パーティが居なく昨夜の降雪と風でトレースが欠き消されている。ラッセルを伴う雪稜は気を使いしんどい。
4峰で3名の若者たちのパーティが追いついてきた。大学山岳会との事。彼らは小日向をベースで連休を白馬周辺で合宿を行なっているようだ。
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3人はロープを結びコンティニアンスである。体力の有りそうな新人がトップで先輩がラストを歩き指示を出している。
この辺からはナイフリッジが続くが雪庇は白馬沢側に伸びており注意が必要。
3峰の登りの手前で彼らが休憩したので再度ラッセルを交代する。
3峰を登りはそれ程でもないが疲れた体には堪える。
3峰を登りきったところで休憩していると先程の若者達が登ってきたのでラッセルを交代する。
その後に軽装でやってきた2人パーティがやってきて1名が休もうとしたが他の1名が休むのは少し先で休もうと急かしている。
成る程、2~3分程進んだところが2峰の取付きで、ここで先行パーティがロープを出している。
先が詰まっているので我々もロープを出すことにし順番待ちをする(約30分程)
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この頃から天候が回復し見晴らしも良くなってきた。
3峰から望む白馬岳 (2峰、頂上が見える。)
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最後の雪壁の登る先行パーティ
1ピッチでは抜けられないので途中で切ることになる。
【順番待ちで2時間待った。】
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白馬岳頂上での記念写真【同行のS君】
風が強く早々に下山する。
大雪渓は雪が腐りかかっており歩きにくいが、左右からのデブリが出ているので早めに通過する。
猿倉でタクシーを呼び帰路に着く。
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