神戸ClimbersClub

神戸ClimbersClubは岩登りから雪山までオールラウンドの山岳会です。
クライミング山行・拇岳・赤いクラック 山行報告

前へ
次へ

 山行報告書 小豆島・赤いクラック   

【日程】  2019年10月20日~2019年10月21日
【行動時間者】
【行程】
〈1日目〉前日23:15三宮駅南側ロータリー集合 1:00神戸港発 7:45小豆島着
     8:10荒神社 8:40出発 9:10赤いクラック取付 9:45;K・Mパーティスタート
     10:25;KA・KIパーティスタート 14:30;K・Mパーティ登攀終了
     15:30;KA・KIパーティ敗退決定
     懸垂下降開始;17:00取付まで下降
     (K・Mパーティは頂上より下山路を歩きにて取り付きまで)
     18:00荒神社
〈2日目〉8:00拇岳登山口?8:30登山道分岐?9:00山頂 9:30ロープ回収の為ピークからの
     下降開始 11:00赤いクラック取付 11:30登山口

    【報告】


    【山域およびルート】拇岳 赤いクラック
    【総括】当初は谷川岳烏帽子奥壁、衝立岩中央稜を計画していたが先日の台風19号の関東方面の被害を鑑みて宮崎比叡と迷ったが小豆島クライミングに変更。みんなの希望でマルチがしたいとゆう事で目標ルートを拇岳赤いクラック(5.9)と黒岳天狗岩(インスボン)の5.7から5.6につなぐルートを選んだ。インスボンの由来は韓国の仁寿峰に似ていることかららしい。
    1日目にロープトラブル(梶P敗退からの懸垂下降時にロープスタック)、午後からの雨予報のためインスボンには登れなかったが高グレードのマルチ、あぶみ登攀、余分ではあったが懸垂下降でのトラブル回避(懸垂時の結び目通過、登り返し等)など非常勉強になった1日であった。

    【特記事項】
    赤いクラック5.9 6P
    ルートの取り方によってはピッチ数の増減はある。全体的に壁は立っているように感じたが人それぞれだろうと思う。グレード5.9と書かれているが体感それ以上。ホールドも体重をかけにくい向きにあり非常にバランシー。実力によってはアブミ必携。あと非常に支点状況が悪く(海に近いせいか錆びてボロボロ)我々パーティーが登っていても2本程折れてフォールしていた。その辺もあり思い切って登れない。

    【ルート所感】
    〈1P 35m 5.9〉
    名前由来の赤いクラックとゆうか凹角が右斜めに斜上。バランスが非常に悪い。苦しいがなんとか登れる感じ。凹角を超えると終了点あるがもう少し右に迂回する感じでもひとつ上のテラスでピッチを切る(ka)

    〈2P 15m 5.9〉
    出だし凹角がフリーで越せそうだがなかなかきつい。自分はA0で越した。凹角を超えてから左へトラバース(ka)

    〈3P 35m 5.9〉
    ここも相当自分には苦しくアブミとA0を駆使。フリーで登るには相当実力がいるように感じた。ある兵庫の会の方のHPを見ても5.10c?dはあると書いていた。ルート取りでグレードが大分変わるのかもしれない。ここまでの3Pで初めてのアブミ登攀に相当腕力を使ってしまった(ka)

    〈4P 20m 5.9〉
    核心P。あとで他の会のルート取りを見たのだが中間部から左上するとこを右上に行ってしまった模様。左に戻るのが凄く大変でここでもアブミを駆使。それでも大変だった。テラスに上がる乗越も難しいがここまでくれば気合いで!!(ka)

    〈5P 20m 5.9〉
    出だしのスラブは無理せず人工登攀。自分はA0もしんどかったので躊躇なくアブミを出して3ピン分。寝ているが高度感のあるスラブを上がり5P最終支点へ(ka)

    〈6P 20m 5.9〉

    【感想】
    〈ka〉初めての小豆島の岩場。出発前日、車の運転をしなくてもいいかなと少し飲みすぎてしまった。登山口から取付きまで少しボーーっとしてました。1P目をリードすることになり行けるかなと思ったのですが登り始めると気合が入り始めました。できる限りフリーでやっつけたろうと思っていたのですが終わればかなり人工に頼ってました。アブミも本番使用は初めてでかなり戸惑いましたが4P目ぐらいから膝を入れてレストができてたかな?慣れが必要だなあ。
    最終的にkiさんと撤退を決め4P途中から岸岡さんをロワーダウンさせる時セカンド引き上げのデバイスに入れてるロープが徐々に反転していき凄く焦っていよいよ完全に反転しかけたのでバックアップを入れようと思った時なんとか岸岡さんがテラスに着きました。
    その後の懸垂下降は下記写真で見てもらうとわかるのですが勉強不足でスタックしてしまうのですが結果往来といえば聞こえがいいのですが無事に済んで凄く勉強になりました。失敗は成功の素と行っておきます・・・結局時間が押し迫りロープを回収できずに下山。次の日に頂上に登りロープを借りて懸垂し回収しました。もっと勉強しなくてはだなあ。

      

  •   

    拇岳を遠望
  •   

    拇岳登山口。親指岳と書いてある。 どちらなんだろう
  •   

    赤いクラック取付
    赤いのがわかるだろうか
  •   

  •   

    中央ダイレクトの取付 写真は東京の某会、6名で来ていました
  •   

    2ピッチ目出だしをアブミで超えていく
  •   

    1ピッチ目を登っている所
  •   

    4ピッチ目の取付でくつろぐお二人
  •   

  •   

    4ピッチ目を登るK・Mパーティ
  •   

    ピークからの景色
  •   

    そこから真裏に回ると中央ダイレクトの終了点。こちらは3人ぐらいが立てる広いテラスになってました。2日目のロープ回収の懸垂スタートはこの支点を使いました
  •   

    問題となった懸垂支点 120スリングをハンガーとリングに通して八の字。写真はテンションが掛かってる状態。下から引っ張ると輪っかが絞られて余計にロープが流れない失敗例。上の広い三角形に通すのが正解。
  •   

  •   

  •   

  

ページのトップへ戻る