赤線;5月3日の行動 茶線;5月4日の行動
CL;mk、nm、K、N、K、O 6名
5月3日
上高地 (6:00)(6:20)
明神池 (7:10)(7:20)
ひょうたん池(10:45)(11:00)
テント場(17:30)
5月4日
テント場堂(5:20)
バットレス基部(5:50)
1ピッチ目取付き (6:07)
1ピッチ目終了点着 (6:13)
2ピッチ (7:00)
明神岳(先頭)頂上到着(10:43))
明神岳(アンカー)頂上着(12:15)
コル (15:00)
岳沢 (17:00)
上高地 (19:00)
晴れ
最近の常宿です。ここで温泉に入り英気を養います。
さあ出発です。
下宮川の渡る地点
落石や雪崩の跡がいっぱい。
2ピッチ目
2ピッチ目は右へ移動しクラックを登る
途中で更に右にトラバースし乗り越す
乗り越した後、左に終了点がある。
核心部はこれで終了する
昨年のリベンジが出来、皆さん晴れやかです。
核心を無事通過しほっとしたが奥明神沢のコルまでも気が抜けなかった。
ガイドパーティがアイゼンを外すように指示していたのも頷ける
ルートは稜線から岳沢側を回り込み最後は懸垂で下降する。
コルへは2ピッチの懸垂で降りました
雪崩と落石に気を付けながら降りて行きます。
やっと岳沢が見えてきました。思ったより長かったです。
1ピッチ目は左側に回り込み雪壁を登ります。回り込むところが雪の状態では嫌らしい。雪壁を登ると支点がありここでピッチを切る。
2ピッチ目はコンテでも行けるがバットレスの基部までFixを張る。
3ピッチ目が核心。取り付きから右に回り込む。そこからクラックを2~3m直上。ハーケンが幾つかあるので慎重に登る。
さらに直上も可能と思えるが1mほど右側にハーケンと残置のスリングが見えたので右にトラバースする。
トラバースした地点から1m程登るが足の置き場が無い。ハイステップでアイゼンを効かせれば核心は終わる。
棚を左に行けば支点があり3ピッチ目の終了点とする。
後はコンテで行けるようであるが新人もいるので更に3ピッチFixを張ることにする。
最後のFixは踏み後のあった右側に取ったが左に回り込んだ方が簡単と後続のガイドから教えられた
今回は初めてのルートを先頭で登ったが良い経験になった。
昨年は霧の中で回りが見渡せなかったこともありますが、3000m峰のバリエーションルートは、迫力があり改めて圧倒されました。登攀待機中、全層雪崩で足元が崩れる錯覚に何度も襲われました。それだけに高所からの眺めは格別でした。 <主な学んだこと> ・支点がない時の雑木を使った支点の作り方。 ・アックスを使った雪上での支点の作り方。 ・FIXロープの使い方に習熟 ・雪山ではシュリンゲは60cmでは短い120cm要 ・慌てずに1歩ずつ確実に前進したら何とかなるという感覚。 ・ルートファインディング諸々 ・懸垂下降をロープ一本でする判断。 ・雪稜でのテント場の作り方とテント固定 ・夏シュラフでも寝れること ゆっくり考えるとまだまだ出てきそうです。 昨年、一昨年に続き、ご指導ありがとうございました。 たいへん貴重な経験を積ませていただきました。(記)岸岡
今シーズンの冬山から雪山デビューをして赤岳、阿弥陀岳北陵。唐松、五竜岳の途中敗退と経験し3000メートル級の明神岳にチャレンジしました。 今回はFIXロープを使っての登攀。 僕はユマールを使いました。事前のトレーニングもあり本番では問題なく使えました。 ただ大分基本的なシステムは頭に入ってきてるのですが本番でとまどってしまう事がありました。 身体が勝手に動くぐらい日頃のトレーニングと実戦が必要だなと思いました。 天気も良く気持ちの良い二日間でした。 今回は会長にFIXを張ってもらっての登攀だったのでいつか実力をつけ、経験を積んでリーダーとしてまた明神に戻ってきたいです。 今回は良い経験を積ませて頂きありがとうございました。 夏山がたのしみです。 (記)梶
去年のメンバーにKCCの若手が加わってのリベンジ山行でした。
荒天で雪が少なかった去年と正反対で、これ以上ないくらいの好天に恵まれ、日焼け止めが全く追いつきませんでした。
積雪も多く、去年は歩きづらかったガレ場が、今年は雪に覆われて歩きやすかったです。
大人数だったため時間は掛かるものと覚悟していましたが、案の定なかなかのコースタイムでした。
確保すれば安全だけど時間が掛かる、コンテにすれば時間短縮が図れるけど、落ちたらアウト。
アルパインはスピードが重要と聞きますが、安全とスピードが必ずしも共存しない状況の時にどちらの方法をとるのか、
なかなか難しい選択です。
今回無線機を3台持って行き、先頭と2番手、ラストが持ちましたが、コミュニケーションを図る上でとても役に立ちました。
きちんとコミュニケーションが図れるということは、安全にもつながると思います。
今回のは借り物でしたが、マイ無線機がほしくなりました。
この山行で積雪期が終わりました。リベンジが果たせて、とても満足でした。
リーダーの門脇さんを始め、荷物を担いでくれた内藤さん、梶さん、パーティを後ろからガッチリ守ってくれた岸岡さん、荻野さん
みなさんありがとうございました。
今回の山行の反省点や学んだことを、これから始まる夏山に生かせるよ うにしたいと思います。(記)能勢
昨年のリベンジとして明神岳東稜が決まりメンバーに若手を加えての取り組みが決まった。
昨年はベテランの2パーティ4名であったのでパーティ毎に行動する事を決めていたが、今年は若手を加えて6人のパーティ。
如何にスピードをアップして核心部を抜けられるかである。
本来2名毎の3パーティが早いと思えるのであるが、若手は経験が少ないので3人つづの2パーティも考えたがロープが全体で4本必要になるので全体を1パーティとし
Fixロープ2本で通過する方法を採用する。
その為、先頭がバックロープを含め2本を引き、1ピッチ伸ばした後にセカンドがFix操作、セカンドが上がってきたら再度トップがロープを伸ばす。
その間に後続が登るという方法を採用した。
この方法で時間短縮を図ったが結果的に1ピッチ目は先頭は6分で終了点に到着したが、1ピッチ目終了地点から2ピッチ目の取付きまでノーロープで行けると
考えていたためバックロープ無しで登り、時間のロスをした。
また核心部の終了点にも8時には到着していたが、そこより上部(ガイドブックではコンテと記載されているところ)を更に3ピッチFixロープを伸ばしたため、先頭の頂上到着が10時43分、アンカーの到着が12時を過ぎてしまった。
実に6時間を超してしまった。核心部を通過した後、コンテに変えれば9時過ぎには頂上に到着したかもしれないが、若手の参加があったので安全を第1とした。
(後続のパーティには時間がかかりご迷惑をかけました。)
今後、メンバー全体の力量をアップしスピードアップが出来るようにしていきたい。
最後に今回は楽しい山行でした。夏も楽しい山行を期待したいです。みなさん、よろしくね(記)門脇