神戸ClimbersClub 【山行報告】

 山行は岩登りから雪山までの総合山岳会です。
 アルパインクライミング(雪山や岩登り)を中心に活動しています。

【夏山報告】

  • 【山域・山名】 小川山 

    【期間】2021/07/21日~25日

    【メンバー】 KJ、KW

    7/21(水) 神戸出発
    7/22(木) ガマルート
    7/23(金) 尾根岩2峰 セレクション
    7/24(土) 尾根岩3峰 南陵レモン
    7/25(日) 愛情物語 【帰阪】

【総 括】

 計画段階では錫杖岳にてクライミングをやろうと思っていたが生憎の天気がはっきりしない模様だったのと山の中に入って沈殿するのもどうかなと 思い相談の結果より環境の良い小川山にすることにしました。
行く途中、甲山労山も明日から小川山に入ってくると聞いていたのでLINEで我々も小川山行くので宜しくと連絡を入れるとコテージを10名取って るがキャンセルで8名になったので出来ればコテージに泊まってくれないかと申し出があり喜んでこの申し出を受け入れた。
この4日間毎日夕立に合い結果的にコテージのが快適に過ごせた
我々も焼肉とカレーの用意をしていたがメニューも合わせてもらって材料を無駄にすることがなかった。最後の晩はすき焼きを頂いた。クライミングは 初日にガマルートとさよなら百恵ちゃんルート
。2日目にセレクションと川上小唄。3日目に南陵レモンと下部のそら豆スラブ。最終日に姉岩のクラックとクライミング三昧の毎日を過ごしました。
岩場各所で兵庫労山の仲間にも出会いクライミングの世界は狭いなと思いました。
自分達のクライミングとしては課題のたくさん残るクライミングで一つはナチュプロの設置。カムの大きさの選A設置スピード、ラッキングの工夫。 二つ目はスラブの登り方。足の置き方、体重移動。三つ目はクラック。
初めてのワイドクラックも経験して慣れていないのかほとんど登れなかった。今回思ったのはマルチルートでのグレードとシングルピッチでのグレード の難しさの違いです。
個々を切り取れば同じ難しさなのかもしれないけど精神的な部分がかなりクライミングを左右する様に感じました。ナチュプロとボルトルートも同じで これらを克服するにはもっと登りこまないといけないと感じました。

【ルート評】

【7月22日】 まずは小川山マルチピッチ入門ルートへ スラブ状岸壁
 ガマルート ルートグレード 8P 5.8 スタート7:15 終了9:35
1P ;5.8
KW コーナークラックから少し右へトラバース。その後の凹角状のスラブの一歩目が核心。A0で抜ける。スラブの乗り込み方が試される良いピッチ
2P; 5.5?5.7 KJ 簡単な登りから壁の立った凹角。手足あり簡単。
3P; 歩き。2P終了点から右上の木が生えた斜面を登る。岩場を右手に回り込んで登り切ったところのスラブ状の岩場を目指す。下からこの岩場は見え な いがとにかく登れそうに無い 岩場を右に回り込むと現れる。
4P;  5.8 河合 ゆるいスラブからクラックを手掛かりに右へトラバース。最後の乗っ越しが少し勇気がいる。出だしのスラブは良く見れば足を乗せる所があるので慎重にいけばい ける。クラックを掴むとまず一安心。トラバースの後岩の上部への乗っ越しが勇気がいる。落ちると支点の位置まで振られるので落ちられない。
5P;  歩き あまり覚えてないが簡単な山登り見たいな感じだった。
6P;  5.4?5.7 梶 コルを目指して簡単な岩場を。コルから右手のクラック。右にハーケンの刺さった浅いクラックと左の顕著なクラック。左のクラックを登る。
ここは岩壁下まで切れ落ちておりクラックに乗り移るのが核心かな。怖い。クラック自体はそれほど難しくもなく勇気がいる。カムを信用して思い切って登 る。気持ちい いピッチです。 2Pと6Pを繋いだので8Pのルートでしたが6Pで登る
下降は終了点から少し歩いた大木を視点に50m一杯の懸垂下降。障害物がいっぱいあるのとガレ場を下るので落石注意。
八幡沢;サヨナラ百恵ちゃんルート ルートグレード 3P 5.9 スタート12:00 敗退13:30
時間もまだあるので近場で手頃なルートを探してこのルートへ。が取り付きまでが結構大変でさわの崩壊でルート探しとガレ場歩きでクタクタに。八幡沢入 り口から1時間。このルートに取り付くにはそれなりに構えて取り付いた方が良い。
1P;  本ルートは1P目5.9の斜上するハンドクラックだが下から見て到底登れそうに無いので左の5.8友和クラック。見た目登れそうだったが途中身体がすっぽり入るクラックか らハンドクラックと予想以上の難しさに撃沈。雷鳴があり雨が降り出しそうなのでナッツを一個残置してカムを回収しての敗退。反省点は一個しかナッツを 使わずにロワーダウンしたこと。しっかり効いていたとはいえもう一個予備でナッツを使ってロワーダウンしないといけないと反省。装備を片付けていると 雨が降り出した。八幡沢の出合まで降りてくると土砂降りに。

  • 【ガマルート 】
  • 【ガマルート4P目 】 
  • 【八幡沢大滝】
  • 百恵ちゃん1P目ハンドクラック】
  • 【友和クラック】

【7月23日】
今回の目標の一つであった屋根岩2峰のセレクションルートへ 取付きを見つけるのが大変でした。2時間かかる。
屋根岩2峰セレクション ルートグレード 7P 5.9 スタート7:30終了9:35
1P 5.7 KJ 取付きから1段上がった短いハンドクラックから。このクラックもきつく途中A0で突破。このクラックでかなりクラッ クに対して苦手意識が芽生えた。
2P  5.8 KW 出だしの簡単な岩場を乗っ越してスラブ。なかなかスリルのあるスラブで寝てはいるもののランナウトしてて根性が試されます。良く見れば手足があるのでゆっく り慎重に足を上げていきます。
3P  5.6 KJ スラブ上をトラバースしてチョックストーンの下のトンネルをくぐりチムニーを登り切ってピッチを切る。特に難しい所なし。
4P  5.8 KW クラックからフェース、チムニーとテンコ盛りのピッチ。もがきながらのクライミング。楽しい。最初のクラックからフェースに乗り移る所が難しい。A0突破。 その後50mのピッチとトポに書かれてあったので信用してピッチを切ったら2峰の頭まで抜けてしまいました。このルートのハイライトであ る最終ピッチのクラックを登れずとゆうか懸垂で降りて取り付くこともできたかもしれないが個人的にはクラックの苦手意識が勝ってしまった のが本心か・・・。今となってはわからない。
下降は歩きでも降りれるらしいが懸垂下降にて下りる。立派なラッペルリングの支点もあるが2ピッチなので50m一発で降りれる横の大木を 支点に下りる。カムは4番までフル に使った。 廻り目平まで下山して今日も午後から雨予報なので近くのマラ岩に。隣の妹岩に山歩渓のパーティーと出会う。我々はミーハーとわかりつつマラ岩の川上小唄に。
川上小唄 5.8 KWMOS 、KJ OS スラブ壁で最後は頂上のカンテを掴みつつトラバース。二人とも大分スラブに慣れてきたのか 難なくオンサイト。支点もしっかりあり安心して取り付ける。ボルトのあり がたさが身にしみる。遠くから見るマラ岩とは登ってみると全然印象が違うが景色は絶景です。手が離せないので頂上からの写真はない。最後 のヌンチャク回収が核心

  • 【ガマルート 】
  • 【ガマルート4P目 】 

【7月24日】
 登った後甲山労山とソラマメスラブにてフリークライミングをする約束を昨晩したので近くの屋根岩3峰の南陵レモンルー トへ。昨日2峰へ迷った甲斐 が あり概念もバッチリで迷わず取付きへ。
屋根岩2峰 南陵レモンルート ルートグレード5P
5.9 スタート7:20終了10:00 1P 5.7 KW 凹角左のフェースを直上。手足ありカムも所々に効かせられ快適なピッチ。
2P ; 5.8 KJ トポ上の出だしクラックは河合さんがこなしてくれていたので恐怖のトラバースからスタート。その後のスラブも嫌らしいがそれ程難しく ない。3P目のクラック手 前でピッチを切る。
3P; 5.9 KW 弓なりに曲がったクラック。やはり難しい。今の実力では5.9のクラックは無理だと気付く。上部はクラックがフレアしていて難しいとは聞いていたがそこまで も行けなかった。カムの回収をしながらクライムダウン。エスケープルート5.6でこのピッチを行きました。
4P; 5.7 KJ 正直あまり印象に残っていない。支点は所々現れるクラックで適度に取れた。フェースはよく登っているので5.7クラスは簡単に登れる。 セレクション、南陵レモンと登ったがクライミングとしてはセレクションの方が断然面白かった。セレクションにはもう一度チャレンジしてみたい。
ソラマメスラブ 三色スミレ 5.10a KJ OS ザ・スラブ。細かいところを拾って登る。自分自身好きなルートでした。下部、上部共に気をぬく所が少ないルート 甘食 5.10b KJ MOS フェースからのハング越えが核心。手足が探せばあるのでハングも手を見つければ簡単。グレードはこちらの方が上だが三色スミレより簡単だった。


  • 【1ピッチ目 】
  • 【恐怖のトラバース。少し見えているフテークの奥まで。写真で見ても恐ろしい 】 
  • 【核心の弓状クラック】
  • 【三色スミレ 5.10aを登る KJ】

【7月25日】
最終日は須磨労山のIさんに課題のクラックをご教授いただくべく妹岩に。 愛情物語 5.8 NP Iさんに最初クラック登りを見せてもらいました。成る程で自分達はクラックばっかりにこだわりすぎてて周りのホールドも見ていくと登れそう。 意外と簡単に登れました。カム は残置してもらっていたので偉そうにはいえないですが。でも流石はIさんでカムのセットが格段に早い。 クラックの幅を見て一発でカムを決めていき ます。練習しなければです。二人共すんなり登れました。


  • 【愛情物語 5.8 】
  • 【IさんがKWさんのビレイを 】 
  • 【クラックを頑張るKWさん】
  • 【特記事項】
    廻り目平キャンプ場は4:00以前に入場すると2日分料金を取られます。
    ふれあいの森 キャビン 定員5名 1棟1泊12,000円

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