神戸ClimbersClub 【山行報告】

 山行は岩登りから雪山までの総合山岳会です。
 アルパインクライミング(雪山や岩登り)を中心に活動しています。

【夏山報告 秋田駒ヶ岳・岩手山・八幡平 縦走】

  • 【山域】秋田駒ケ岳・岩手山・八幡平

    【期間】2021年8月8日~12日

    【メンバー】ON

    【山行概要】

    夏季休暇にちょうどよい東北のロングコースを探して昭文社地図「岩手山・八幡平」を眺めていたところ、無人小屋の充実した縦走路が眼に入ったので三泊四日の計 画で行く事に しました。 三つ子台風が発生していましたが、東北への影響はそこまで大きくないと踏んで決行。一日目以外ずっと雨天したが、山行を中断するほどでもなく半日停滞した他は計画に大きな 乱れはありませんでした。入山者の少ない山域にも関わらず関西の山のような倒木は殆どなく、東北はやはり元々台風の影響は受けにくいのかとも思いました。 ルート状況について、計画段階から入山者は少なそうだなとは思っていましたが、案の定誰にも会わない日もある程の人口でした。入山者が少ない上に元々の植生がそうなのか? 正規の登山道であっても長時間の藪漕ぎを強いられる区間が多々あります。藪と霧で見通しが悪く、人も居ないとなると熊が心配でしたが幸い近くには居なかったよ うです。。

【行動】

【概要】 8/8 山行 2時間38分 駒ヶ岳登山口バス停15:00-16:30駒ヶ岳八合目小屋-17:30阿弥陀池避難小屋[泊] 予定より早く盛岡に到着したため一日目から登頂することにしました。(秋田新幹線:盛岡13:35→田沢湖駅14:07 羽後交通バス:田沢湖駅前14:20→駒ヶ岳登山口14:50) 振り返るとこの日だけが晴天で、アスファルトの駒ヶ岳登山道を一時間半歩くだけで全身汗だくになりました。八合目まで行くバスがこの時間には無いと思って苦労して歩いたの ですが、登っている間に二本のバスに抜かれたので徒労だったようです。八合目からは片倉岳展望台と男女岳を経由し、田沢湖の眺望を眼に収め(これが全行程中唯一の展望とな りました)阿弥陀池避難小屋に宿泊。避難小屋では秋田在住の外国人男性と同宿でした。本日遭遇した登山者は彼のみ。 8/9 山行 8時間34分 07:30 阿弥陀池避難小屋-09:00 湯森山-12:00乳頭山 -13:45蟹場分岐-15:40大白森-16:15大白森山荘[泊] この日以降雨天が続きます。乳頭山までの道はアップダウンはほぼありませんが所々藪が酷く、湿地帯では木道が崩壊した箇所もあり下半身はすぐにびしょ濡れとなりました。 12時半頃眺めのいい田代平山荘に到着しますが、未だ行動終了には早すぎる上、若干遠くの稜線が見える程には天候が回復してきたので大白森山荘まで行く事にします。 田代平から降りた直後は午前中以上の酷い藪にまみれ、鶴の湯分岐から大白森山荘までは水はけの悪い鞍部のためかぬかるみにも悩まされました。 16時半頃大白森山荘に到着、本日遭遇した登山者は湯森山手前で男性一人のみ。 8/10 山行 3時間20分 午前中強い雨のため大白森山荘で停滞 13:00 大白森山荘-15:00曲崎山-16:30八瀬森山荘[泊] 午後からの行動となりましたので10km程度の八瀬森山荘を目指すこととします。曲崎山までの道は前日以上に藪が酷く、特に山頂手前の登坂では笹で全く足元が見えず二、三 回踏み外したと思います。曲崎山から八瀬森山荘までは植生が若干違うのか大分藪が薄くなっていました。 16:30頃八瀬森山荘に到着、本日遭遇した登山者は無。 8/11 山行 7時間30分 7:15 八瀬森山荘-10:00八瀬森分岐10:31大深山荘-12:45諸桧岳-13:30裏岩手縦走路入口-14:00八幡平山頂レストハウス-14:45陵雲荘[泊] 本日も朝から弱雨、八瀬森分岐まで殆ど高低差はないものの相変わらず藪が酷い。小屋のノートなどを見ると2020年10月に刈り払いしているようですがそれでもこの濃さは 入山者があまりにも少ないからかもしれません。今日も眺望はありませんでしたが三か所ほど通過した湿原の風景を楽しみました。 大深山からは裏岩手連峰縦走路に入り八幡平へ。晴れていれば展望が効きそうですが何も見えず、また開けた場所では雨と強風が吹き付けます。ただ縦走路の大部分は樹木に覆わ れており防風林となっていました。 八幡平レストハウスでビールを購入し、歩いて三十分程の陵雲荘で早めに投宿。 本日遭遇した登山者は大深山荘で三人、裏岩手縦走路で一人。八幡平レストハウスで観光客数人。結局乳頭山から八瀬森分岐まで誰にも会いませんでした。 8/12 山行 8時間1分 7:00 陵雲荘-07:50黒谷地湿原-08:30茶臼山荘-10:30安比岳・茶臼岳分岐-13:00安比高原ぶなの駅-15:15JR安比高原駅[着] 最終日ですが今日も眺望はありません。下山しても霧が立ち込めており散策路で少し迷ってしまいました。 安比高原のリゾート地を抜けて徒歩で駅へ。15:30の列車で盛岡へ戻ります。

【特記事項】

・とにかく藪が濃いので襟付き長袖を常時着用。雨天で気温が低かったこともあり常時レインウェアを着こんでいました。 ・各避難小屋には整備されたトイレあり ・各小屋の近くに水場はあるが、沢から汲む形で塵が混じるので浄水が必要

【写 真】


  • 【田尻湖 】
  • 【女岳 】
  • 【阿弥陀池避難小屋 】
  • 【乳頭山までの湿原 】


 過去の山行 


過去の山行

ページのトップへ戻る