神戸ClimbersClub 【山行報告】

 山行は岩登りから雪山までの総合山岳会です。
 アルパインクライミング(雪山や岩登り)を中心に活動しています。

【北アルプス 西穂高岳】

【山域】北アルプス 西穂高岳

【期間】2024年2月2日(金)~3日(土)

【メンバー】

  • 【厳冬の西穂高岳】

    2月1日(木曜日) 木曜日、仕事終了後にTさんと合流して新穂高に向かいました。 暖冬の影響もあり、新穂高まで路面凍結もなく真夜中に無事到着し、寺嶋さんの快適な車中泊仕様の車にて就寝。
    2月2日(金曜日) 4時間寝れたかどうかという睡眠不足感はあったものの、予報通りの晴天で二人ともモチベーションは高く始発の新穂高ロープウェイに搭乗して出発。 ロープウェイは外国人観光客と登山客で賑わっており、コロナ禍前の日常を取り戻したように感じました。 西穂高口駅からはトレースもあり、西穂山荘までは汗が滲み出るほどでしたが、稜線にでると風は想像以上に強かったです。 瞬間的に風速20mぐらいになると立ち止まりながら西穂独標に12時過ぎに到着。 独標の少し先まで偵察して、西穂山荘へと向かいました。 下山は強風とガスのせいもあり、全身真っ白になりながら雪山にきたなという実感と疲労感に包まれながら 山小屋に到着しました。 この日の反省点なども含め、寺嶋さんと愉しき山談義をしながらお酒とおでんで身体をあたためました。 寝不足と山行によってかなり疲労感もあり、明日に備え夜の19時半ぐらいには就寝。 山小屋泊は、冬季の平日で客も少なく一部屋貸し切りでとても快適でした。 ちなみに、我々は節約で素泊まりでしたが、西穂山荘の晩御飯はとても美味しそうでした。 2月3日(土曜日) ぐっすり眠ったおかげで体力は回復し、厳冬期の西穂高を美味しくいただくために出発! 八ヶ岳連峰の真ん中から上がる美しい日の出を、シュカブラ越しに見ながら西穂高に向かいました。 

昨日に引き続き、天候に恵まれ、風も穏やかでしたが、西穂独標を越えると岩峰の登下降の連続で とくにクライムダウンには気を使いました。 独標から西穂高までの岩と雪のミックスルートは確実なアイゼンワークが求められ、緊張と集中の連続でしたが 雪山の厳しさと楽しさを同時に感じながら、無事西穂高岳に登頂しました。 厳冬期の西穂高岳は雪山をはじめてからの目標だったので感慨もひとしおでした。 西穂からの下山は、山頂直下の雪壁の雪質がしまっておらず一瞬焦りましたが慎重にステップを作りながら降りました。 帰り道、4峰に向かう雪質がパウダー気味で雪面トラバースの下降は特に緊張しましたが、独標まで気を抜くことなく歩きました。 圧倒的な美しき白銀の穂高連峰に包まれて、荒々しさのなかにも心地よさを抱きながら無事に西穂山荘に到着し、 この山行の締めくくりとして噂?の西穂ラーメン(Tさんおすすめの味噌味)を食べました。 山登りのあとのご飯はいつも格別ですが、雪の西穂高岳登頂後のラーメンはこれまた身に染みる味わいでした。 今回の山行は、初めての西穂・初めての山小屋泊・初めて仲間と行く雪山と初めてづくしの山行でした。 反省点としては、1日目独標後の偵察にダブルアックスを使用しましたが逆に時間がかかり必要ではなく、二日目は使うことなくただの重りとなりました。 また、1日目途中飲み物を外ポケットに入れたままにしたことにより凍ってしまい水分補給に余計な時間がかかりました。 山行全体を振り返って、会長のアドバイス通りゆとりを持った山行計画に変更したこと、雪質や天候に恵まれたこと、 仲間とともに励ましあっていけたことで無事登頂できたと思います。 アドバイスをくれたみなさん、そしてともに穂高の雪稜を登った寺嶋さんありがとうございました! また、一緒に雪山行きましょう!


 過去の山行 

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