神戸ClimbersClub

神戸ClimbersClubは岩登りから雪山までオールラウンドの山岳会です。
大台ヶ原・1995サマーコレクションの山行を報告

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 大台ヶ原・千石嵓 サマーコレクション 報告 

【日程】  2018年6月02日~03日
  •    大台ヶ原 駐車場にて 
  •  行動時間 

    6月01日;
    ;西宮(21:00)~(0:20)大台ヶ原 駐車場
    6月2日;7:30 レクチャー受講 ~ 8:00 
    駐車場出発 ~ 10:15 パーティ①登攀開始 ~14:05 パーティ②4P目登攀開始 ~ 15:30 パーティ①7P目登攀開始 ~17:30 パーティ登攀終了
     
    6月03日;
    西大台ヶ原 散策

【報告】

 サマコレの最高グレードは5.10d/c。外岩フリーでそのグレードをリードした経験がない私達。 面倒くさい手続きを経て入山したことと、今後につなげるためにとりあえず完登を目指した。 結果は、当日のサマコレルートはKCC貸し切りだったため、マイペースで登ることができて時間が掛かりながらも完登ができた。
 
当日は雲一つない青空。ビジターセンターの職員の方から「入山希望2日間ともに好天なんて、そうそうないですよ」と幸先の良い言葉をもらう。 取付きまでの道は事前学習通りに悪い道だった。シオカラ谷へ下っていくポイントと出合からトラバースするポイントに迷い、取付き到着までに2時間掛かった。
ピンの間隔が近くてルートに沿って打ってあるため、ピンが終了点まで導いてくれる様な感じで、ルートファインディングの必要はほとんどなかった。が、やはり10台の初見は 難しすぎた。完登するためにはスピーディに登らないといけないし、かといって自分にそんな実力は到底ないし、もがきながら登った。 最後の2ピッチはアルパイン的な感じで楽しく登れたが、最終点直前のかぶりは疲労困憊の体に応えた。最後まで気の抜けないルートだった。
 

 【感想】

サマコレは評判は聞いていたが中々行くチャンスが無かったが、今回会長の強い要望で実施。 全員初めてなので取付きも良く分からず迷った。看板の横から入りトラバースするが目印が見当たらない。それらしきところから下るが道なき道を藪漕ぎする。千石嵓らしき岩場が見えてきたが何処か らトラバースしてよいのか分からずもう少し下ってからトラバースする。 岩場の下部につくとサンダーボルトの取付きに着く。サンダーボルトの取付きにはトポ図が置いてあった。 そこから少しトラバースしサマコレの取付きらしき場所に出る。
サマコレの1ピッチ目は会長がリード。やさしいルンゼと有るがルート取りによっては難しい。
2ピッチ目は左側のフェースから右側に移り上部に向かうが2ピン目までが遠い。10aとあるが難しくこれからが心配された。
3ピッチ目はほぼ真上にルートは伸びる。4ピッチ目が核心と云われている。
4ピッチ目と5ピッチ目をつないで登る。終了地点は大きな木ではなく、その上の2個あるペツルの支点を利用した。
6ピッチ目はアルパイン風、草付きバンドのトラバース。
7ピッチ目は右側のカンテを登る。ハングが出てくるので、そこからハンドトラバース。手掛かりはしっかりしているが足元が良くない。
8ピッチ目は登っている途中で右手人差し指が痙攣した。会長から左に回ればⅢ級と云われそちらに回ったが、Ⅲ級どころではなく難しかった。
9ピッチ目が最後、ルートは右側から登るのが正しい用であるが左側から登る。最後が小ハング。のっこせば終了点。長いサマコレも終了。 これで終わったと思ったが、まだ自然歩道に出るまで一波乱あった。とにかく全員無事登攀?できたのは良かった。これで当会会員の半数がサマコレ登攀者である。(K脇) 。
  •  ルンゼを下る 

    大台ヶ原・駐車場よりシオカラ谷方面に遊歩道を行き最初の看板の処から廃道に入る。10分ほどトラバースしコルからルンゼを下る。 40分ほどでシオカラ谷に出会う。
  •  シオカラ谷 出合

    そこから右のほうにトラバースし少し行くと「サンダーボルト」の取付きに出る。その少し先がサマコレの取付きだ。
      
  •  サマコレ 1ピッチ目

  • sakakore4.jpg(48017 byte)

     サマコレ 2ピッチ目

  • 核心を登るKJ

  • 7P目のハンドトラバース

  • 最終ピッチを登り終えて
  • 駐車場での記念写真

  

【KJ・Nパーティ感想】 ルート名がカッコよく前々から登って見たいと思っていたルート。しかしフリーのマルチピッチルートとゆうことでむづかしいとも聞いていた。 KWさんたちと毎週インドアでトレーニングを積みサマコレを登る前週のトレで5.11aを登れるまでになった。
1ピッチ目は簡単なⅢ級ルンゼをNリード。40m伸ばして2Pからサマコレが始まる。
2P目KJリード。5.10aスラブ状のフェース。ホールドが細かいが慎重に見ていけばいける。最後左の草付きを登りすぎてしまいもう一度ルート上へトラバース。
3P目N、KJ。ここも日本の岩場では5.10aであったが結構ホールドもあり。4Pテラスに上がるちょいかぶりが核心か。
4P 5.10c 5P 5.8 KJリード。このルート核心部。離陸してちょっと行ったハングがしんどかった。ここでテンションをもらう。慎重に見ていけばいけそう。次回はノーテンで登って見たい。5.10cとあるが2P目 とそんなにむづかしさは変わらないのではないかと思われた。5P終了点は会長ペアが使っていたので下の大木でピッチをきる。ここで180スリング使用。
6P N、5P終了点から一段上がり左の草付きをトラバースしてチムニー?を左上。5.6とあるが草付きバンドから切れ落ちたところをトラバースするところが意外といやら しい。ロープも横に伸びているので足運びに気を使う。7P KJ、6P終了点の右上のカンテを少し登ると左上に顕著な横クラックが走っている。噂のハンドトラバース。高度 感もあり腕も疲れているのでしんどい。一気に横に走る。クラックに3箇所支点があり短いクイックドローを使ったが長めのクイックドローかあればアルパインヌンチャクのが良 かったか?若干クラックが左上してるのでビレーしていると3ピン目のクイックドローが変な向きになってしまった。このピッチはセカンドもいやらしい。
7P N、真上のカンテを登る。最後が少しいやらしい。左に巻いて逃げることも可能。
8P KJ、カンテを右に体を出していく。高度感抜群。最後の最後に小ハング。ガバもあるので気合いで体を引き上げる。
やはり初めてとゆうこともあり時間もかかってA0も使った。しかし思っていた以上に登れた感じがしたのはインドアでの練習があったおかげか。次に行く機会があればもっと登 れると思う。後取り付きまでもルートファインディングが必要。分かりづらい。登攀後のルートも同様。地図、コンパス必携。(KJ)
  

山行中のヒヤリハット

 クライミング時は襟付きの服装にする。(ロープを首に左右に整理していたが、重さで流れロープによる軽い火傷をした。

  

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