神戸ClimbersClub 【山行報告】

 山行は岩登りから雪山までの総合山岳会です。
 アルパインクライミング(雪山や岩登り)を中心に活動しています。

【夏山】南アルプス 甲斐駒ヶ岳、北岳、間ノ岳、仙丈ケ岳の縦走

【期間】2021/07/21日~25日

【コースタイム】

7/21(水); 自宅 出発===(マイカー)===仙流荘駐車場
7/22(木); 仙流荘駐車場 05:30===(バス)===歌宿の少し先06:00---長衛小屋(テント設営) 07:00--- 仙水峠 08:20---甲斐駒ヶ岳 10:10---北沢峠 13:30---長衛小屋13:40
7/23(金); 長衛小屋4:40---栗沢山 06:10---アサヨ峰 07:00---早川尾根小屋 08:30---広河原峠 09:00--- 白鳳峠 10:00---高嶺 10:40---白鳳峠 11:30---広河原 13:30
7/24(土); 広河原 04:30---白根御池小屋 06:00---北岳 08:20---北岳山荘 09:30---間ノ岳 11:00--- 三峰岳 11:30---野呂川越 13:40---両俣小屋 14:20
7/25(日); 両俣小屋 04:30---野呂川越 05:00---伊那荒倉岳06:30---仙丈ケ岳 09:20--- 大平小屋 11:40---歌宿バス乗り場 12:20===(バス)===仙流荘駐車場 13:30

【総 括】

滅多にない夏の4連休、雑誌で見かけた本ルート(百名山ラウンド縦走)に挑戦しました。雑誌では5泊6日の山行でしたが、 3泊4日での踏破で計画。その分ハードな山行になると予想されたので、事前に六甲山でのボッカ練習などにより足腰強化、暑熱純化の対応を行いました。しかしながら、寝不足 のせいか初日からアルプス山行特有の高山病の症状に苦しめられました。その影響か、1日目の甲斐駒下山中に何でもないところで転倒し、ストックをへし 折るなど、頭痛が相当堪えました。さすがに3日目あたりからは慣れて楽になりましたが、バファリン等の医薬品は必要でした(普段飲まないので持って行 かず)。担いだザックの総重量は16.5kg(水含まず)、4日分の食料全担ぎとはいえ、ちょっと重すぎでした。所持品の選別と道具の軽量化が課題で す。

【特記事項】

・仙流荘の近くの駐車場は無料。バス乗り場に近いところから埋まっていく。4連休の初日でも、それほど混んでいなかった。
・仙流荘駐車場(標高700m)から北沢峠(標高2000m)までバスが出ておりアクセスは楽ちん。その反面、即日に甲斐駒や仙丈ケ岳に行く のなら一気に高度を上げるので、高山病に弱い人は対策が必要。
・事前に教えていただいた通り、南アルプスの稜線は水場がほとんどありません。テント場、もしくは途中の沢から水分は担いで上がらないとダ メ。北岳近辺は山小屋がそこらにあるので、食料・水分補給は可能。
人が多い山域(広河原~北岳~間ノ岳)と少ない山域(早川尾根、仙塩尾根)の差がかなりある。ほかの人と歩いていると疲れも紛らわせるが 人が少なくなるエリアは熊にも注意しなければならなく、とても疲れた。
・今回のコースの中で難所を上げるとすれば、白鳳峠から広河原への下りと仙塩尾根。仙塩尾根は道が荒れており、展望きかないうえ、アップダウ ンも豊富でコースタイム(山と高原地図)の設定どおりに歩くのは至難の業。途中、テント場までたどり着けなかったビバーク者2名と会いまし た。
・北岳バットレスはガスで見に行けず。広河原で1パーティーのクライマーがいました。
・下山後は仙流荘の温泉(500円)が近くて便利。水風呂も食堂もある。伊那市内に出れば、すき屋、スシローなどもあり。

【テント場情報】

・長衛小屋…南アルプス市のHPから予約が必要。テントサイトは河原沿いの固い平坦な砂地でペグは刺さらない。HPでは100張りとなってお り、詰めたら100張りは行けるかと思いますが、そんなに広くない。水は豊富でトイレは綺麗(洋式)。生ビールあり。
・広河原小屋…長衛小屋同様、南アルプス市のHPから予約が必要。テントサイトは河原沿いの平坦な草地、砂地。テーブルもそこらかしこにあ り、ご飯を食べるのに不具合はない。水は豊富。小屋の売店・食堂もあり、食料なしでもご飯にありつける。自販機あり。トイレは和式。
・両俣小屋…少人数であれば予約は不要。秘境感抜群の立地(仙塩尾根の稜線から1時間程度激下りで到着。もちろん帰りは登り返し)。テントサ イトは河原沿いの平坦な砂地。ペグは何とか刺さる。水は豊富。10サイトとHPには書かれていたが、実際はもっといけそう。小屋は過去の水害 で流されたようですが再建している。予約なしで小屋への宿泊もテント泊も可能(大人数の場合は予約要)。16時までならランチも作ってくれ る。自販機はないが、缶ビールあり。トイレは和式。

【写真】

  • 【甲斐駒】 『かの深田久弥もこの山が一番』と言ったとか
  • 【甲斐駒、摩利支天】素晴 らしい山容、の一言です。ここからの眺めは宇多田ヒカルのCMにも出てきましたね。
  • 【高嶺から望む鳳凰三山】高山 病がきつかったので、たどり着けず、高嶺で折り返し。
  • 【北岳山頂】せっかくの山頂、 ガスっていました。
  • 【両俣小屋】女性のご主人(言 い方変?)がいい人でした、また行きたいですね。
  •  【仙塩尾根から見る雲海】北岳から鳳凰三山にかけての雲海。これは綺麗でした。 

  • 【最後のピーク、仙丈ケ岳】もう少し時間かかると思いきや、取りついた後の登りはあっという間 でした。

  • 【アクシデント】
     特記無し。
  •  過去の山行 

    »もっと見る


    過去の山行

    ページのトップへ戻る